土曜、日曜とチョット風変わりな華人の「結婚式」に行ってきました。
一月ほど前のこと・・・
同じコンドに住む「焼き鳥屋」のおばちゃんから「9/11は友達の息子の結婚式があるから一緒に行くのよ!」と念を押されていたんですが、すっかり忘れていました。
新郎・新婦はもちろん、ご両親とも面識のない私が同行しても良いものか?と悩みましたが、どうしてもと言うので連れて行って戴くことにしたんです。
お祝儀のことを訊ねると、華人の喜ぶ赤いお札(RM10やRM100のこと)を赤い祝儀袋に入れて渡すのだとか・・・。
言われるままにRM100のお札を手渡すと、おばちゃんはそれにRM10のお札を2枚加え、いかにも中華風の赤い祝儀袋に包んで持たせてくれました。
土曜日は「ディナー・パーティー」
到着したのはサルタン・アハマド・シャー通りにある日本領事館隣の瀟洒な建物・・・
美寶閣(MAPLE PALACE)という高級レストランでした。
前の駐車場には、新郎新婦を乗せてきたらしき車が停まっています。
ペナンでは新婚さんが乗る車には、大抵こうした可愛い飾り付けがなされているのをよく見掛けます。
土曜日が「ディナー・パーティー(披露宴)」、日曜日が「結婚式」だというのを不思議に思いおばちゃんに尋ねると、招待者の日程に合わせただけで、日中に結婚式を済ませ夜に披露宴を行うのが一般的とのこと。
順序なんて拘らないのが、いかにもマレーシアらしくて良いですねぇ~。
会場に入ると、新郎・新婦を始めご両親やご兄弟が私達を出迎えてくれました。
まず受付でご祝儀を手渡し、寄せ書き風にサインをします。
改めて、新郎・新婦やご両親にお慶びのご挨拶をするとウェルカム・ドリンク(ワイン)を勧められました。
ムスリムのお客さまもいらっしゃるのでしょう、勧められたワインは会場内に持ち込むことが出来ません。
ここでワインを飲んでいるお客さんは少なかったんですが、私はワイン好きなもんですから5~6杯もお代りさせて戴きました。
カルフォルニア・ワインでしたが、フルーティーなとても上質なワインでしたよ。
座席は指定席、何故か私の席も準備されていました。
きっと、おばちゃんと新郎のお母様が友人ということでしたので、事前にお話しして同行を承知していたのでしょう。
マレーシアにしては珍しく時間通りに開宴です。
ステージにはバンドが待機していましたが、そのシンガーの一人が司会進行を務めていました。
ウェデング・マーチなどありませんが、お客さん方の拍手に出迎えられ素敵な笑顔で入場してきます。
披露宴には、挨拶や乾杯、万歳といった形式張ったことは一切なく、終始リラックスムード・・・
場内のお客様方も普段と変わらない雰囲気で正装した姿は見当たりません。
飲み物はジュースとビール、次々とテーブルにお料理が運ばれてきます。
まずは「前菜」・・・
私が写真を撮ろうとしたので一瞬お客さんの手が止まってしまいましたが、写真を撮り終えると目の前のお料理は直ぐに無くなってしまいます。
「フカヒレスープ」です。
これは美味い!
横浜の中華街の名店やペナンのどの店のより美味しかったですよぉ~。
このお店は「タイ・フード」のレストランと聞いていましたが、でてきたのはすべて中華料理ばかりでした。
「ダック」などは、すぐにこの通り・・・
私一人が外人招待客とあってか、少し緊張気味だったテーブルのお客さんもこの頃になると写真撮るのを待ってはくれません。
向かいのお客さんも日本語で話しかけてくれるようになりました。
カメラを向けるとはにかんで顔を隠していたこの娘達も、やっと笑顔を見せるようになりました。
ふと観ると、名前は忘れましたが日本の有名タレントの一人によく似ている美人です。
(どなたか、この娘に似たタレントの名前を教えてくれませんかねぇ~)
その話をすると「エェ~、なんていう名前なのぉ~」と日本のタレントにも興味津々なようです。
この魚も美味しかったですよぉ~。
これを食べ終わったあたりから、少しだけのパフォーマンスがありました。
二人でシャンパンを開封し、初めての共同作業なのでしょうか?
シャンパングラスを互いの腕を廻し絡めて飲まされています。
私とブッチャーが飲む時によくやる儀式です。
これが終わると、新郎・新婦揃って、各テーブルを廻ります。
10人掛テーブルが40、新郎は相当にお酒が強いのでしょうか、各テーブル毎に乾杯してはビールを旨そうに飲み干していきます。
また、テーブルに旨そうな「鮑の煮込」が運ばれてきました。
食通のお客さんが「この鮑は北海道か気仙沼産じゃないかな?」と話題を誘ってくれます。
香港のレストランの高級食材の多くは日本産が多いので、意外にそんなところかも知れませんね。
エビ料理がでても、ペナンの人々の食欲は衰えません。
新郎・新婦が私達のテーブルにやってきました。
みんな大声で乾杯、お二人を祝福します。
どうやら新郎は「酒豪」のようですねぇ~。
こんな具合に夜も更けて、最後のお料理「蓮ご飯」がでると披露パーティーもお仕舞いです。
この間約2時間、標準的な日本の結婚披露宴と同じくらいの時間でした。
新郎・新婦、ご家族のお見送りで家路に急ぎます。
殆どの招待者は車を運転して帰っていきますが大丈夫なのでしょうか?
こんなことは日常茶飯事ですから、旅行者の皆さんも気を付けた方がいいですよぉ~。
エェ~これでお終い、何も「風変わり」じゃない・・・?
そうなんですね、結婚式の前に披露宴が催された以外は、まぁ~日本とそんなに変わらない・・・
でも、翌日の「結婚式」をご覧あれ、それはそれは愉快な結婚式でしたよぉ~!