年末年始を暖かい海外で過ごそうと計画されている皆さんも多いことと思います。
海外といっても昨今は近場が好まれている傾向にあるようですので、今日は東南アジア、とりわけマレーシアを旅行する際に遭遇しそうなトラブルについて情報提供してみましょうかね。
実は私、25年くらい前から東南アジアをはじめヨーロッパや北米・中米の国々を数多く旅行してきましたが、呑気な所為かトラブルらしきトラブルに遭ったことは有りません。
なので今回は私と一緒に旅した身内や友人の周辺で起きたトラブルを中心に徒然なるままに喋ってみようと思います。
東南アジアのなかでも比較的治安の良いマレーシアでも日本人旅行者がトラブルに巻き込まれることはよくあることだと思います。
まずは手荷物の置きっ放しによる盗難ですね。
日本国内では荷物を置きっ放しにしても無くなることは殆どありませんが、海外では「どうぞ、自由に持ってって下さい」というようなもの・・・。仮に誰かが持ち去るのを発見して「コラ何してるんだ、これは私の荷物ダ!」と怒鳴ってみても「これは神が私に与えたもうた物だ」と平然と持ち去ろうとすることもあったくらいだ。
東南アジアならずとも、宗教上のこういう解釈もあるようなので空港や駅・バスターミナル等では注意が必要です。
「それ位は知ってるワイ」と怒られそうですが、これが日本人男性には結構いるんですよ。
次に多いのがお金や財布の管理・・・
長財布をお尻のポケットに突っ込んだスタイルは日本では一般によく見掛けますが、海外では「もっての外」です。
マレーシアでは「財布を持ち歩く習慣がないのか?」と思うほど財布を手にする人をあまり見掛けません。
それに、お札を人前で数える行為も禁物です。ドロボーの格好の餌食になるばかりでなく、時には身の危険にさらされることもありますので「厳禁」です。
それでは現地の人はどうしてるかというと、現金は必要なだけポケットに裸で持ち歩いていますね。そして支払いの時はポケットの中で数えてスゥーと出しているようです。(これが一番!)
海外旅行の時は「クリップ式の二つ折り」の財布などが便利ですね。
クアラルンプールのスルタン・イスマイル通りでは、こんなことがありました。
雑踏の中を歩いていた時のことです。
私は前を歩いていて分らなかったんですが、後ろを歩く義弟の足元に小銭がバラ撒かれたんですね。
何かな?と思って一瞬立ち止まったところフッと腰元が軽くなったように感じて腰に手をやるとウエストポーチが無い。
ヤラレタァー!
振り向くと、立ち去る男が手にする紙バッグの外側にウエストポーチのベルトらしきものが垂れ下がっているのが見えた。
「コラァー、ドロボー!」と男を追っかけた訳ですよ。すると紙バッグを投げ捨てて男は逃げた。
一瞬の出来事ですが、どうやら小銭をバラ撒いた老人、ウエスト・バッグのフックを外し仲間に手渡した男、ウエスト・バッグを紙バッグに入れ逃げた青年はグルだったようです。
運よく取り戻すことが出来ましたが、このウエストポーチも大変危険ですね。
この出来事を宿泊していたホテル前の出店のオバちゃんに話すと、「ネェー、油断も隙もあったもんじゃない。私も今そこでファスナーを開けられ、お金を盗られるとこだったわよ」と腰のバッグを指差した。
日本人旅行者がウエストポーチのファスナーを開けたまま観光している姿を時々お見掛けします。
あの事件以来、ウエストポーチ姿の人が間抜けに見えてしまいますが、これを肩に掛けても同じこと。ヒッタクリに遭えば転倒して怪我してしまいますヨ。
犯罪に遭わぬよう、観光の時には必要以上な荷物を持って歩かないことですネ。
観光に不必要なものとしてはこれも・・・
海外を旅行するのに高価なネックレスや貴金属が必要でしょうか?
以前にもこのブログで、強盗に身に着けていた「金のネックレス」を引き千切られたロングスティヤーのことを書きましたが、これも狙われ易いですねぇ~。
だだ盗られるだけなら諦めもつきますが、命まで盗られたんじゃ元も子も無くなっちゃいますよ。
海外旅行に出掛ける際は「高価な貴金属は絶対身に着けない」ことを肝に銘じましょう!
それから、もう一つ。ホテルでの貴重品管理はどうされていますか?
多分、殆どのひとは部屋のセーフティーBOXを利用しているんじゃないかな?!これも注意が必要ですよ。
鍵を掛けて館内で食事したり外出したりする時でもホテルのスタッフがマスターキーを使ってメイクアップ等で部屋に入ることがありますからね。
中には手癖の悪いスタッフがいたりして、セーフティーBOXを開けたり、財布の中の現金を抜き取ったされることもありますよ。
知り合いのペナン警察の人に聞いた手口はこうです・・・
まず簡単なのは、セーフティーBOXのキィーの表面に「油状のもの(バターやシャンプーも)を塗っておく」➡「すると操作したキィーに跡が残る」➡「その跡を手繰り暗証番号を解読」➡「解錠して盗む」という手口なのだそうだ。
それに初期設定のしていないセーフティーBOXでは出荷時設定の「000・・・」のままになっていて、それで解錠してしまう例もあるそうだから注意が必要。
その他にも、多種多様な手口があるようですのでパスポートや貴重品はフロントのセーフティーBOXに預けるのが一番安全です。
これだったら、ホテルとお客さんの2つのキィーが揃わないと開きませんし、出発前に部屋のセーフティーBOXの暗証番号を忘れたなどとアタフタすることもありませんね。
勿論、無料で24時間出し入れ可能です。
まだまだ色んなトラブルと対処法がありますが、今日はこのくらいで・・・
そうそう・・・、マレーシアは比較的治安の良い国ですが「交通マナー」は最低!
なにしろ「車優先」社会ですから交通事故だけには気を付けて下さいよ。
旅はトラブルが無いのが一番。折角の海外旅行がトラブルで台無しにならぬよう、最低限守るべきことを守って楽しい想い出にしてくださいね。
それでは「いってらつしゃい!」